アニサキス

  • HOME>
  • アニサキス

アニサキスとは

アニサキスとは

アニサキスは魚介類に棲みつく寄生虫です。成虫はクジラなどの胃に生息していますが、糞便とともにアニサキスの卵が排出され甲殻類に宿主を変えます。それら甲殻類を食べた魚介類に幼虫が寄生し、私たちが食べることで食中毒症状を起こします。

アニサキス症は、食後2~10時間の間に激しい腹痛や嘔吐が見られますが、ほかの一般的な食中毒に起こりがちな下痢の症状が現れないのも特徴です。必ず発症するわけではなく、無症状の方もいます。反対にアニサキスにアレルギーを持つと、蕁麻疹や血圧の降下、呼吸不全などを起こす場合があります。

アニサキスの大きさは約15mm、それ以上になることもあり目に見える大きさです。近年、アニサキスを加工して作られたアニサキス入りボールペンがSNSで話題になったことでも知られています。

アニサキスの検査と治療法

アニサキス症の治療は主に2通りあります。胃にいると思われるときは胃カメラ検査を、消化器あるいは消化器の外にいると思われるときは超音波エコー検査を行います。胃カメラ検査では、大量でなければアニサキスを除去することが可能です。体外に出てしまえば症状は治まります。

それ以外は、痛みなどの症状を抑える薬を服用しながら様子をみます。アニサキスは人の体で生き延びることはできないため、およそ3日から1週間で死滅します。

アニサキスの感染予防法

アニサキスの感染予防法

アニサキスの感染を予防するには、魚介類の鮮度に注意が必要です。アニサキスは魚介類の内臓に寄生していますが、鮮度が落ちると筋肉などへ移行し、それを食べることで食中毒を起こします。

アニサキスは熱に弱く、60度以上のお湯で1分加熱すれば死滅するとされています。反対に寒さには強く、マイナス20度以下で24時間以上冷凍しないと死滅しません。

わさびや酢なども効果がないため、刺身やシメサバなどにする場合は上記の方法で凍らせたものを解凍するか、直接取り除く方法があります。見つけ方は、黒い塊やこぶのように盛り上がっている箇所を探すことです。アニサキスを視覚的に確認できるペンライトも販売しているので利用してみてください。

アニサキスが多い魚はイカ、さんま、イワシ、サバなど、アニサキスがいない魚はマグロ、サーモン、カツオなどです。アニサキスは目に見える寄生虫なので、調理する人だけでなく食べる人も注意することで食中毒を予防できます。それでも食べてしまったらクリニックへご相談ください。

消化器内科で多い症状

06-6228-3232

WEB予約

オンライン
診療